
製作手順
【竹灯籠製作を楽しむ前に】
小さなお子様でも気軽な工作として楽しめる灯籠づくり。
手順にも拘らずに短時間で仕上げられるのも魅力ですね。
ですが、刃物や熱源(火、他)、電気工具なども使用します。初めての方は、熟練した方が開催する体験会に出席する。または、動画や資料などで事前学習を十分におこない、けがや火災が起こらないよう注意して楽しみましょう。
【事前準備】
竹灯籠を作るときに使用している治工具類をスライドで紹介しています。
すべてを買い揃える必要はありません。最低限必要な物を揃えて、あとはご自宅に有るものを代用する工夫をしてみましょう。
※安全具として、帽子や保護眼鏡、ゴム付き手袋(軍手ではない)なども危険回避で揃えておくことを良いでしょう!
【初めての方向けの製作手順】
作業内容は、大きく分けて①「デザイン」、②「穴あけ」、③「油抜き」の3項目です。
※皮を剥いで竹の白身を表現する方は任意です。
①「デザイン」穴あけする位置に基準点の下絵を描きます。(デザインテンプレート貼付けを推奨)
②「穴あけ」ドリルを使って穴あけ作業をおこないます。
③「油抜き」竹の表面を火で炙り、油と水分を雑巾などで除去する作業を油抜きと言います。水分もしっかり蒸発させましょう。
※慣れてきたら、作業手順を変えてご自身に合った製作方法を見つけましょう!
【竹灯籠のお手入れ】
弊社竹灯籠製品には、素材を活かすことと、SDGsの観点から保護剤(ニス、他)は使用しておりません。
ですが、竹は管が非常に多く(空洞が多い)、竹の中の成分に酵母も含まれていることから、虫の発生やひび割れ、カビの発生もあります。
ご自身で製作する竹細工ですので、水溶性ペイントなどいろいろと挑戦してみましょう!
また、高温多湿を避け、風通しの良い場所での使用、または保管をお勧め致します。
お手入れは、水を含ませた雑巾をかたく絞り、手垢やゴミの付着を除去することで寿命を伸ばせます。
※併せて、使用している電球の電池液漏れ、コンセント付近のゴミ溜まりなどもチェックして火災の予防にも努めてください。
参考動画
【竹の皮剥ぎ作業】
竹の緑色を残した竹灯籠を好む方には、必要がない作業です。
この作業は、
①竹の白身を竹灯籠として表現する。
②水分を蒸発させ易く、カビを防止する。
③穴開け作業でササクレの発生を少なくする。
等の理由でおこなっております。
▶前準備
丈夫な机(動画では椅子を使用)、ゴミ袋、オノ、ハンマー、彫刻刀(あれば尚良し)
※竹を抑える治具があれば尚良し
【デザイン】
竹の表面に油性ペンやチョークで下絵を描く方法もありますが、初めての方は印刷したテンプレートを貼付けする方法を推奨します。
▶前準備
下絵のテンプレート、セロハンテープ
※動画では、梱包用透明テープを使用しています。
【穴あけ】
下絵の基準線に沿ってドリルで穴を開けていきます。下絵のテンプレートが破ける可能性が高い為、ドリル径の小さい穴から加工していきます。
▶前準備
電気工具は、電動ドリルドライバーかインパクトドライバーを推奨。ドリルの刃は木工用(竹細工専用刃は綺麗な穴で仕上がります)。
※動画では、竹専用ドリル刃を使用。
【穴開け後の仕上げ】
皮剥ぎ済み、竹灯籠の表面仕上げの工程です。
旋盤加工のような真円は作れませんが、感触を見ながら触り心地を重視して丸く仕上げます。
動画では電気工具で仕上げていますが、紙やすりなどでも綺麗に仕上げることができます。最後に、ストーブ等で竹の水分を完全除去して終了です。
【油抜き】
竹の表面を火で炙り、出てきた油を拭き取ります。
竹表面のワックス(コーティング)効果と竹内部の水分を除去することで、カビの繁殖を防ぐ目的があります。
▶前準備
周囲に燃えないものが無いよう片付けてください。
万一に備え、水源の近く、消火器等の準備も徹底しておこないます。